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消費者目線でなく、店舗目線でキャッシュレスを捉える
政府によって国家レベルでキャッシュレス化が推進されています。また、キャッシュレス決済の種類も増え、それに伴いキャンペーンも積極的に行われて今、最近になってLINE Pay、PayPay、楽天ペイなどを始めたという方も多いでしょう。
使い始めると、どこのお店で何が使えて・何が使えないのか把握してくると同時に、、このお店でもキャッシュレス決済に対応して欲しいな〜」と欲張ってしまいますよね。
でもお店にとってキャッシュレス決済の導入とはかなり負担になってしまうこともあることも理解しておきましょう。
ということで
今回のテーマは「お店の人の立場でキャッシュレスを考える」です。
お店が契約する事業者はどんなの?
- PayPay(ペイペイ)
- LINE Pay(ラインペイ)
- 楽天Pay
- Origami(オリガミ)
- Square(スクエア)
- Coiney(コイニー)
- AirPAY(エアペイ) etc......
キャッシュレス決済の導入によるお店のコストを知る
①決済端末費用
キャッシュレス決済に対応するためには「決済用の支払端末」が必要になってきます。
お店側はキャッシュレス決済を導入する為に決済用の端末(ススマートホン・iPad・タブレット・PC・その他周辺機器など)を準備する、場合によっては購入しなければなりません。
iPadは多く使われていますが、値段も39,899円〜で非常に高価な物と言えるでしょう。
②導入費用
現段階ではたくさんのお店の人に利用して貰う為に「導入費用を無料・実質無料」としてばら撒きを行なっている事業者がほとんどですが、今後一定以上のユーザー数が確保された場合はどうなるかはわからない。
③スペースの確保
端末を置くためのスペースの確保が必要になります。交通系ICカードなどの決済には決済用端末をお客さんの手の届く場所に置く必要がありますし、iPadやタブレット、PCを置く場所の確保も必要になってくるでしょう。
③動作環境の整備
キャッシュレス決済をいうことでインターネット環境はどうしても必要になってきます。
特に新しくキャッシュレス決済を導入するお店の場合は新しく回線を引く必要もあるでしょう。
キャッシュレス決済にはクレジットカード・iD・QUICPay・QR・交通系ICなどがありますが、決済環境の安定化のために固定回線を必要とする場合もあるようです。
④レジの複雑化
キャッシュレス決済の導入によって当然支払い方法が増えることになります。
その為、従業員に使い方を教える必要が出てきます。
経営者・従業員の中にはキャッシュレス決済について難しく感じる方もいます。現段階でも「コンビニでキャッシュレス決済を利用しようとしたが、従業員の方が十分に把握仕切れなくて利用できなかったことがある」という声も聞きます。
⑤決済時の手数料
キャッシュレス支払手段利用すると毎回手数料を支払う必要があります。
どのぐらい取られるのかというと、、、だいたい3.24%〜が相場のようです。
「3.24%〜は高くない!?」と感じる人の方が多いと思います。
⑥すぐお金にできない
自由に動かせるお金になるまで時間がかかる。
現金での取引だと売り上げをそのまま資金としてすぐに使うことができますが、クレジットカードなどの支払いでは資金化までに半月から1ヶ月の時間を必要とする。
→最悪の場合、つけが支払えなくて倒産することもある
リアルなお店側の正直な意見をまとめてみた
- 導入費用が高い
- 手数料が高い
- スペースが確保できない
- 入金まで時間がかかる
(出典)経済産業省「観光地におけるキャッシュレス決済の普及状況に関する実態調査」
良い風も吹いているが、、、
「端末導入コストが実質無料」「最短翌営業日に資金化可能」など上記であげた問題は一つづつ改善されてきている。
手数料の高さはやはり大きな懸念点である
PayPayなどでは期間限定で手数料を無料としているが、あくまでキャンペーンでありキャンペーンが終われば3%ほどの手数料になることの代わりはない。
少し余談ですが、決済用端末の違いよる決済には以下の2種類あります。ここでの端末はお店が用意する端末という意味です。
コンビニではよく見てみるとQRではなくバーコードを利用した決済です、「どうしてQR利用しないの?QR使ってるの見たことないんだけど、、」と不思議に感じたことがある方もいるかと思います。
そこにはある理由があります。
それは、、、、QRを利用した決済は手間が掛かり、決済に時間がかかるということです。
QR決済大国だと言われている中国でも一部ではQR離れが進んでいるという話もあります。